不動産投資においての、個人と法人の違い
不動産投資を個人名義か法人名義のどちらで行った方が良いのか迷ったことはないでしょうか。どちらにも様々な特徴があるので、これから不動産投資を始めるなら知っておいた方が良いかもしれません。そこで不動産投資を個人か法人で行う際の特徴をご説明します。
不動産投資とはどんなもの?!
利益を得る為に不動産に投資することを不動産投資と言い、利益を得る方法としてインカムゲインとキャピタルゲインの2種類があります。キャピタルゲインは不動産を売却することで利益を得ますが、インカムゲインは入居者からの家賃で収入を得ます。
特にインカムゲインのメリットとして挙げられるのが、安定した収入が得られることです。一気に高額な収入を得ることが出来ませんが、入居者がいる限り一定の収入を長期的に得られるのでローンを組んでいても少しずつ返済出来ます。
しかし、安定した収入が得られるといっても入居者が一定以上いなければ家賃収入を得ても赤字になる可能性もあります。なので、空室が出ないように様々な工夫を行う必要性があるでしょう。
個人で行う不動産投資とは?
不動産投資は個人か法人でやるか選ぶことが出来ますが、個人名義で投資を行う際に法人にはない特徴があります。
個人名義で不動産投資を行う場合、最初にやることと言えば税務署に開業届を提出することくらいしかありません。法人の場合だと設立登記や会社の銀行口座の開設、税務署だけでなく県税事務所、市区町村に数種類の書類を提出しなければならないなど投資用不動産の運用が開始出来るまで何週間もかかってしまいます。そういった意味では個人名義の方が手軽に不動産投資が始められるのです。
また、事業のランニングコストが安いのも特徴です。法人では何万とかかる法人住民税や税理士報酬などが最低限必要となる為、合計何十万とコストがかかるので注意が必要になるでしょう。
法人で行う場合の不動産投資?
法人名義だと個人名義と比べてデメリットが多いように感じられますが、それ以上に様々な恩恵が受けられるメリットがあるので最初から法人名義で不動産投資を始めた方がお得かもしれません。
法人名義で投資を行う場合、強制償却ではなく任意償却となります。個人名義だと建物部分は必ず減価償却しなければならないので経営が赤字でも関係ありません。しかし、法人の場合は任意なので経営が赤字でも黒字に回復させることが可能です。
また、経費として計上出来る範囲が広いことも挙げられます。個人名義だとあくまで不動産投資に関係する経費しか計上することが出来ませんが、法人だと投資だけでなく全ての活動が営利目的で行われる為、多くの費用を経費として計上しつつ事業拡大を目指していけるでしょう。