不動産投資の利回り平均っていくらくらい?
ハイリスク・ハイリターンの株式投資やFXと違い、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資と言われています。しかし、ミドルリターンとは、どの程度の利回りなのでしょう。そこで、不動産投資の利回りの平均を調べたのでご紹介します。
不動産投資とはなにか!
不動産投資とは利益を得るためにマンションやアパートなどの不動産に投資をすることです。不動産投資による利益には2つの種類があります。
1つ目が不動産を購入時の価格以上で売却して、差額によって利益を得る方法です。もう1つが、アパートやマンションなどの賃貸物件を人に貸すことで得られる運用利益です。運用利益の場合、賃料収入によって不動産価格分の元を取る必要があるので、中〜長期的な投資となります。
1980年代のバブルと呼ばれた時代は不動産価格が高騰していたので、短期的に利益を得やすい売却益による不動産投資が主流でした。しかし近年は家賃収入による中〜長期的な利益を期待し、運用利益による不動産投資が主流となっています。
不動産投資と税金はなにか
不動産投資を行う際には様々な税金が発生します。
まず、不動産を取得した時にかかる税金が印紙税、登録免許税、不動産取得税の3つです。これらは全て節税できない税金です。不動産を所有していることで発生する税金もあります。それが、固定資産税・都市計画税と不動産所得税です。固定資産税・都市計画税の節税は出来ませんが、不動産所得税の節税は可能です。不動産所得税は家賃収入など不動産から発生した所得に対する税金なので、修繕費や減価償却費などの必要経費を計上すれば節税になります。
また、不動産売却時にも印紙税が課されます。売却益が出た時に限り発生するのが譲渡所得税です。更に、抵当権抹消が必要な場合は登録免許税も発生します。
不動産投資の利回り平均
不動産投資の利回りとは、不動産価格に対し1年で何%の賃料収入が発生したかのことです。1000万円の不動産で1年の賃料収入が50万円なら、この物件の利回りは5%です。また、利回りには不動産価格に対する賃料収入の割合を表した表面利回りと、必要経費や税金も加味した実質利回りの2種類があります。
利回りの平均は8〜9%の間で推移しています。築年数が古い物件の表面利回りは8〜9%程度、実質利回りは5〜6%程度です。一方、新しい物件の表面利回りは6〜7%程度、実質利回りは4〜5%程度になります。新しい物件だと購入価格も高くなるので、古い物件より利回りが低くなります。また、地方では平均的に利回りが高く、10%以上の物件も珍しくありません。